星ナビ4月号掲載の喜び

TL; DR

glasnsciです。星ナビ4月号に掲載されました。やったね!

コレが運の尽き

田舎からの手紙(田山花袋)

 なつかしきN先生、
 ゴオと吹きおろす凩の音に、又もや何等の幸福も訪れずに、夕暮がさびしくやつてまゐりました。遠くには、山々の白皚々とした頭を夜の絵の具の上にあらはし、はかなく囁く星光を浴びて、永遠に黙つて悲惨な色を出して輝いてをります。飛び行く烏はカアの一声を残して、小牛の寝ころんだやうな形をした三峰の山のかげへとその姿をかくして了ひました。生れつき文を綴ることの下手な私は、とても先生に御覧になれるやうな文章は書けないのであります。何うかお汲みとり下さいませ。星沼會の皆様、『そーなのかーの雑記帳』のそーなのかーさん、『たの天』のNiwaさん、『まちよ天体写真』のまちよさん、『時々フオトグラフア』のAramisさん、Haraさんに星屋さんほか、鏡筒ふり回し、飯も食はず、水も飲まずに撮影していた、末期の狂人大顧問さん、それらは先生も御存じですが、年ふりて令和の今日此頃では、私がかつて書き綴つたこの『ウエブログ』なる日記帳も猥雑な路地の長屋に誂えられた囲炉裏にぶら下がる薬缶のやうにピイピイとけたたましく叫びながら、やうやつと陽があたつたことに儚くも嬉しく思つております。二年ほど前に『天体写真』といふものに踏み入れてから天文といふものが益々面白く感じられました。なんといふ慕はしい記念では御座いませんか。先生が、黒のスウツで私達を見送つてくださつた八年前のあの日から、二年前のあの時まで私の天体活動といふものは逆止弁で止められた水流のやうに淀んでおりましたが、このやうに雑誌に掲載されるとなると、暗涙に咽ばずには居られないやうな心地が致します。

まとめます

星ナビ4月号に「ネットよ今夜もありがとう」で掲載いただきました。回ってきたのはそーなのかーさん(そーなのかーの雑記帳)から。中身はぜひ購入の上ご覧ください。映っているブログのスクリーンショットは編集部の担当の方に選定いただいたものです。自分でもお気に入りの記事をピックアップしていただきまして、マンモスうれピーwww.astroarts.co.jp