天城高原で北天分子雲とM81/M82を撮影しました

TL; DR

やあ同志諸君。glasnsciです、と言いたいところですが、粛清されたのでマレンコフノスチです。2/6~2/7にかけて天城高原に行ってきました。

だぼさん・takashiさんと一緒

今回の遠征は、論文執筆で忙しいたぼさん(@dabo_pic)を拉致して天城に行ってきました。 かつて、だぼさんのFSQとEM-11は「くにに帰らせていただきます」とそれぞれ里帰りしてしまいましたが、機嫌を直したのか先日彼の元に帰還。やや、やっぱりモテる男は違いますなあ、と談志のハチゴロー1のように地獄の釜から響くような声で、ぐへへ、と笑いながら天城まで車を転がしました。

しかしながらだぼさん痛恨のミス。詳細は彼の記事を見よ。さもなくば、刺す。

dabokun.github.io

駐車場に到着ししばらくすると、示し合わせていたtakashiさん(@Mazic_tell_Arts)も到着し、一晩中ソフトウェア談義とか、天体写真談義に花を咲かせていました。純機械でソフトウェアの話に疎いワタクシは聞く専でした。こういうときソフトやりたいなあって思うんですよね。ずっとハードやってきたのでもっと柔らかいものもやりたいものです。楽しそうだし。

ところで、到着して対象を導入していると、なにやらウロウロと歩き回っている方が。

「ほぅ、この機材はなんですか」「今日はなにを撮影されるのですか」と、暗夜の中から城達也のような声が聞こえてきます。
「もしや、その声、蒼月城さんではないか」とワタクシめは誰何の声を上げると、「いかにも」と。

普段Youtubeで聞いている宇宙背景放射のような渋い声を生で聞き、感動しました。俳優とか落語家とかに会うよりもよっぽど感動しますね。Twitterで「天文なう」すると大顧問とNiwaさんから「一発撮りなのか」「読みは”あおつき/そうげつ”どちらか」と疑問を解消する要請が。蒼月城さんがどこで撮っているのかわからず、だぼさんtakashiさんとしばらく突っ立って談笑していましたが、やがて撤収する蒼月城さんが登場。「一発撮り」「読みは”そうげつじょう”だけれどもどっちでも良いやい」という回答をもらえました。江戸っ子でしょうか。「呼びたいように呼べばようがす。てめえの名前なんて呼ばれるうちについてくらぁ」みたいな。

ところで、この日はPHD2のマルチスターガイドがうまく動作せず、頭を抱えました。次週の宿題としながらまだこなしていません。やらねば。

fornax.hateblo.jp

釣果

楢葉で1月に撮影したM81/M822 の東側にある分子雲をメインに取りたいと思い、撮影しました。シリウスで合わせたピントも上々でした。

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シリウスでピント合わせ
最近Starnetを積極的に使って星の色を引き出すようにしています。やはり、ダイナミックレンジを擬似的に広げるためには他段階露出が重要ですね。ただ、階調のジャンプが出てしまっていて、もう少しなめらかな露出で繋げばよかったなあ。

M81, M82 and molecular cloud
date: Feb 6th, 2021
location: Amagi-kogen Plateau, Shizuoka Pref., JPN
optics: Takahshi FC-76 w/ reducer (438mm F5.8)
camera: Canon EOS 5D Mark IV (unmodefied)
mount: iOptron GEM45 w/ QHY5l-II and PHD2
exposure: ISO1600, 60sec x 20frames, 300sec x 10frames, 240sec x24frames, 600sec x 20frames


  1. 800mm F5.6のこと。通称八っつぁん

  2. 1月の楢葉遠征fornax.hateblo.jp