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glasnsciです。この間から星治将校を名乗っています。本稿では7月の遠征結果、志賀高原と乙女高原の遠征結果についてまとめます。端的に言うと、失敗しました。
眞實の道についての考察(カフカ著・中島敦訳)
天體への道は一朶の雲――別に高く張られてゐるわけではなく、地上からほんの少しの高さに張られてゐる一朶の雲を越えて行くのだ。それは人々がその上を歩いて行くためよりも、人々がそれに躓くためにつくられてゐるやうに思はれる。
まずはまとめ動画から
志賀高原遠征
星屋さん、Niwaさんにお誘いいただき、7/9から7/11まで2泊3日で志賀高原にお泊り遠征してきました。むくつけきおっさん3人での、わびしき天体遠征です。
宿泊場所は、志賀高原の麓にある「渋温泉 湯元旅館」。星屋さんの紹介でお世話になりました。残念なことに、この3日間は「昼間晴れども夜晴れず」状態で、非常に口惜しくも天体写真を取らずに帰ってきてしまいました。しかしながら、一方で夜に撮影に行かないため、昼間は元気がありあまっており、散歩したりして観光する時間はたくさんありました。
キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッ!!!!!!!!!!!!!(遠征にせっかく行ったのに撮影できなかった口惜しさから叫びだす)
渋温泉周辺は古くからある温泉街の様相を呈していて、裏路地の、川辺の、町並みの趣加減にウロウロと足を伸ばしたくなるところです。そして、そう。鉄道ファンにとってなにより嬉しいのは、首都圏の鉄道をリユースして走らせているところです。とってもエコロジー。
渋温泉から2kmくらい下り湯田中温泉郷を抜けると、長野電鉄の湯田中駅があります。下記2枚は長野電鉄で走る「元営団地下鉄」「元小田急」です。
荒天に恵まれた志賀高原遠征は残念ながら失敗しました。天体写真撮影できなかったのも心残りですが、やっぱり長野電鉄に乗っておけば良かったな~ととても後悔しています。
乙女高原遠征
遠征の失敗の翌週。水曜日のことです。突如気象庁の天気図予報が安定しだし、太平洋高気圧が日本へ張り出してくるようになりました。梅雨明けの予感です。
ワクワクしながら待つと、案の定、金曜日に梅雨明け宣言。勇み足でいつものホームグラウンドへ向かいましたが、夜開かないくせにトイレの外側に人感センサ付きの街灯が設置されてしまいました。無念。しかも写っていたコマをみるとゴミが……。フラットでも取り切れず。今回は、vdB123という淡い反射星雲を対象に選んでいて、二晩かければなんとか写るかなと思っていましたが、早くも2hの露光が無駄になりました。
翌日の土曜日も快晴で、Aramisさんの庭に向かいました。なんとか2hの露光を確保しましたが、ここでも問題点が。自宅に帰ってきてダークが合わず……。半月で月が沈むまでは暇だったので、予めダークを撮影しておくべきでした。とても後悔。いや、もう冷却機しかないな……。夏はだめですね。
とりあえず、禁じられるレベルの超強調を施し、ノイズ除去し、を繰り返してなんとかテキトーな見てくれにしたのがこちら。大失敗です。もっとダークについて気をつけておくべきでした。ああ、4h露光の夢……。