TL; DR
glasnsciです。遡ること2ヶ月前の1/13、初めてオリオン大星雲を撮影しました。
1/13。あらみすさんと一緒に取っていたM42です。随分太い規格のネジですよね。
— ぐらすのすち (@GLASnSCI) 2024年1月17日
サイコーの夜でした。
初LRGB、初メジャー対象、初M42です。露光時間約70分。ブイブイ分子雲控えめに、で処理しました。 pic.twitter.com/7Dnx4MLdxq
昨年にZWO製品が値上げになると聞いて慌てて購入した2600MMの、ファーストライトはまだ済ませていませんでした。やれ仕事が忙しいだの、やれ晴れなくて撮影に行けないだの、なんだかんだ言って、ついぞ半年近く経ってしまった。このままファーストライトしていないと、またぞろ1ヶ月がすぎ、やがて1年以上センサーがフォトンを電子に変換しないままになってしまう。光電効果で発生する電子は自由なのに、なんて私は不自由なのだろう……。休日出勤後の土曜日、私はこれまで撮影していなかった言い訳を考えつつ、自宅へ帰っておりました。
この日は富士山周辺が晴れそうと予言するAramisさんのご相伴にあずかりまして、いそいそと西湖へ。到着したのは21時ころで、準備を済ませるとすっかり夜中目前の22時過ぎになってしまいました。こうなってしまうともはや淡い冬の対象は撮影が厳しくなってしまうため、明るいメジャー天体を選ぶしかなくなってしまいます。
不肖glasnsci。逆張り面倒クソオタクなので明るいメジャー天体はこれまで積極的に撮ってきませんでした。しかし、露光時間が短いとSNRが上がらないという絶対的な法則からは逃れることができません。SNRを上げたいなら明るい鏡筒をつかうか、明るい天体を取るしかないのです。
いまこそ、自らに課していた軛を解き放つときが来たのです、というわけで釣果が下記の通り。
初モノクロで処理をして真っ先に考えたのは、画像処理が楽すぎることです。OSC‐CMOSではどうしても浮き出てくるバックグラウンドのカラーノイズも圧倒的に少なく、処理がとても楽ちんでした。
次回はM81とM82の撮影結果を書きます。