TL; DR
天文界隈に文語文ブームを引き起こしたいglasnsciです。12月のフカシロ遠征でこしらえました怪文「ロオズ・ネブラ」では、バラ星雲(NGC 2237-9, 2246, The Rosette Nebula)の撮影について述べましたが、裏ではKenko Skymemo R(Sm-R)で撮影していた対象があります。本稿では、前回のまとめで言及しなかったBlogのアクセス解析結果と、Sm-R&Lumix S1Hで撮影した盗撮したオリオンの下半身を掲載します。
ところで、天文界隈の人って、リアルでお会いすることはあっても暗がりの中で会うので顔知らない人が多いですよね。平安ブルジョアジーが御簾越しにやり取りをしていたのと似ていると思いませんか?つまり天体写真は和歌と一緒です(論理の飛躍)。
知る知らぬ なにかあやなく わきていはん 思ひのみこそ しるべなりけれ 詠み人知らず
— 誰すのすち (@GLASnSCI) 2020年12月22日
なぜ大顧問はだいこもんなのか?
勝手にコモンnagahiro先生を大顧問と呼び始めたら定着してしまいましたが、大顧問のいきさつをご存じない方が多いと思うので、謎を明らかにします。
歩いて歩いて 悲しい夜更けも
— 誰すのすち (@GLASnSCI) 2020年12月24日
あの子の声は流れ来る pic.twitter.com/CGdcdqxx9F
ワタクシは在学中、写真部に在籍していました(天文部には在籍していませんでしたが、先日かってに幽霊部員にされてしまいました)。写真部は当時、文化祭のポスターのメインカラーを赤青白に染めるなど、非常に主体的・進歩的になっており、役職に「大」をつけるのが流行っていました。大体こういうことをやりだすのは、同期E氏です。やつは学生会のことを中央委員会、執行部のことを当局と呼んでいました。だいたいそんなやつです。「大」がつく主だった役職としては「大部長」「大副部長」「大会計長」「大機器(危機)管理長」そして「大顧問」。当時は写真部の顧問はT先生でしたが、現在、nagahiro大顧問は天文部と写真部を兼任しております。写真部の伝統は受け継がれるべきですを勝手に押し付けました。それが、大顧問がだいこもんたる所以なのです……。
言っているいる お持ちなさいな
— 誰すのすち (@GLASnSCI) 2020年12月24日
いつでも夢を いつでも夢を pic.twitter.com/HHzqMsVd4G
本blogの記事への個別アクセス解析
皆さん結構やられているので本ブログも真似してアクセス解析しました。本年5月に設立してから、本ブログへのアクセスはおよそ5E3少々でした。月間アクセスが1Eを超えたのはここ2ヶ月くらいのことで、6月や10月はほとんど記事を出していなかったということもあり、妥当なアクセス数であると思います。GoogleAnalyticsでアクセス解析を行っておりましたので、上位20位までの個別記事へのアクセス解析結果を下図に示します(同志諸君にはGoogleAnalyticsの件は話していなかったと思います。すいません)。
星より密かに 雨より優しいボーリング pic.twitter.com/8dSdS0Q9MA
— 誰すのすち (@GLASnSCI) 2020年12月24日
一方で、「PixInsightのBPPアルゴリズムによるSNRの違い」「Sonnarが話題のティールアンドオレンジ(T&O)を再現する」「ソフトフィルターで差をつけろ!」はコンスタントなアクセス源として機能しており、主にgoogleやbingなどの検索エンジンからのアクセスが多いです。これらの記事に共通するのは撮影記ではなく、解説・tipsに類する記事ということです。本blogに足りないのは、こういった情報源となるような記事だと思います。もちろん撮影記のような表現物も大事ですが、こういった情報発信もまた重要です。来年は(ワタクシの場合)色々PixInsightで試して、情報源として堪能していたいものです。本ブログはネタブログとして機能していくという手段もありますがひとまずは……。
あの頃に帰る 歌声で pic.twitter.com/S3zihtPHzh
— 誰すのすち (@GLASnSCI) 2020年12月24日
オリオンの下半身
本題。Sm-Rで撮影したオリオンの下半身です。Lumix S1HはPanasonicが鳴り物入りで開発した動画用のカメラです。4K60P撮影が可能だったり6K動画撮影が可能だったり、熱停止とは無縁でバッテリと記録カード容量がもつ限り延々と撮影が可能など、プロ用動画カメラとして開発されたカメラです。S1Hは以前、撮り鉄動画を目的として購入しました。このカメラ、以前電子観望モドキとして撮影しましたが、星野撮影にはまだ使用していませんでした。その結果がこちらです。
location: Ohtsuki City., Yamanashi Pref., JPN
optics: Carl Zeiss APO Sonnar 135mm F2 with SIGMA MC-21
camera: Panasonic LUMIX S1H (unmodefied)
mount: Kenko Skymemo R w/o Autoguider
exposure: ISO800, f3.5, 180sec x 57frames.
オリオンの下半身です。天リフのみん100プロジェクトには以前EOS 5D Mark IVで撮影したほうをおくりましたが、正直、5D4よりもよく写っていると思います。やっぱり像面位相差センサー(CanonではDual Pixel CMOS)が搭載されていると、ノイズが大きいんでしょうか。S1Hで撮影した画像は、5D4で撮影したそれよりも処理しやすかったです。センサーの差としか思えないですね。
フラットがあってないのは、どうしたらいいんだろうなあ。やっぱりスカイフラットか薄明フラットで合わせるしかないのかな。