丹羽雅彦氏 天体写真個展「時空を越えた贈りもの ―宇宙は不思議で美しい―」密着取材

TL; DR

丹羽雅彦(@masahiko_niwa)さんの個展「時空を越えた贈りもの―宇宙は不思議で美しい―」に際しまして設営・準備に密着した短編ドキュメンタリーを制作しました。天文リフレクションズ 山口編集長(@tenmonReflexion)の対談も収録されております。

なお、丹羽さんの個展は機材トラブルにより8/4まで一時的にクローズとなっており、8/5に再開の予定です。個展の一時閉廊期間中は、ぜひ本動画をご覧いただき、開廊しましたら、ギャラリーDA VINCI PROJECTに足をお運びください。

動画本編

youtu.be

丹羽さんの個展に関して

昨年の11月末に丹羽さんと法務グラウンド、星沼の聖地ウラシロダムへ遠征しました。夜中、空を見上げていると流れ星が三つ四つ、二つ三つとはらりはらり落ちていきます。この日は風も弱く、我々二人しかいない撮影地は非情なほどに静かでした。二人の息遣い以外にはなにも聞こえないのです。冬の星々がきらびやかに瞬くのを眺めるのとは対象的に、撮影地にはのしかかるほどの静寂が迫っていました。

アウトドアチェアに身体を預けて、ワイドビノを覗き込む丹羽さんがポツポツと喋っていました。

「……でね、ぐらすのすちくんよ、僕はねえ、個展をやろうと思ってるんだ」

ぐらすのすちはボンヤリと夜空を眺めていただけで、話の半分以上を聞き逃したため、オウム返しをしました(したつもりでした)。

「え?古典?漢文ですか、和歌ですか?」

まとめます。

個展概要

丹羽さんの個展は、表参道駅から徒歩10分程度のDA VINCI PROJECTというギャラリーで行われています。

展覧会名  時空を超えた贈りもの —宇宙は不思議で美しい—
展覧会会期 2023年7月28日(金) - 8月13日(日)
      会期中はご予約不要で入場いただけます。
開廊時間  平日18:00 - 21:00 / 土日祝日13:00 - 18:00
会  場  DA VINCI PROJECT
      〒107-0062 東京都港区南青山5-12-24 シャトー東洋南青山B1
      dvp.co.jp

動画概要

丹羽さんが個展を開くということを聞いたぐらすのすちは、真っ先に「ドキュメンタリーを撮りましょう」と鼻息を荒くし、正しく今回完成したものを公開しています。丹羽さんは昨年からずっと準備を続けていて、その様子は撮影できなかったのはちょっぴり残念です。

しかしながら、7/15・7/17の二日間に密着できまして、作品の搬入・陳列の風景から、編集長来京・対談をちゃっかり記録できたのは嬉しい限り。この動画は、時系列をワザとごちゃごちゃにしていて、丹羽さんとぐらすのすちが落ち合って準備を始めたように編集しています。実際は、準備風景が7/15、丹羽さんと落ち合った駅のシーンや編集長との対談は7/17の撮影です。ちょっとタランティーノ意識してる。

昨年から密着できなかったのはちょっと残念ですが、そこまでやっていたら2時間近くのニュース映画みたいになっていたかも。初めて長編撮ったので、リリース直後でも反省点がありますが、それでも今はかなり満足しています。

余裕があれば、次回は動画の構成などについて紹介したいですね。

未使用クリップなど含め、個展準備の様子

開梱時の丹羽さん

ほ座超新星残骸と一緒に。大きい作品はプリントの調整で一度に確認できず、部分的にプリントアウトして都度確認したとのこと。努力がにじみます

業者さんが墨出しをしているようす。アラインのやり方も、ギャラリーの担当者と相談しながら進めています

魔女の横顔と一緒に。色が綺麗に出ています。調整に6ヶ月かかったそうです。会場で実物を見てください。写真では発色の良さやディテールなどわかりません。

個展の説明プレートの位置を検討する丹羽さん。最終的にコンクリ壁ではなく、魔女の横顔の隣に掲載することになりました

8つくらいのサイズの写真(大きさ聞いたはずだけど忘れちゃった)

作者プロフィール。この丹羽さんのプロフィール写真も参考になることがたくさんあります。プロの仕事です

ギャラリースタッフのAさん、Bさんと大詰めの打ち合わせ

山口編集長とNGC2170付近を作品を眺めながら

山口編集長にケンタウリAの見どころを説明する丹羽さん

山口編集長と対談する丹羽さん