反省してます。ライオン星雲を撮影したんです

TL; DR

glasnsciです。浄土平に行きました。また。ライオン星雲を撮影したんです、けど……ねえ。

浄土平再び

最初は曇っていたものの、快晴に見舞われた7月30日から31日にかけての浄土平。そこには、だいこもん、M&Mさん、そーなのかーさん、Haraさんの沼の住民と、M&Mさんのお友達の風の民さんが集いました。いつも浄土平では駐車場の決まったところへ位置取るというM&Mさん。今回も倣って同じところに陣取りました。そこからしばらく離れたところへ、Oさんが展開していました。

その場でtelescopiusを見て、南中時間が12時前後の対象を見つけて

「よーし、今日はライオン星雲を撮影しちゃうぞー」

とか勇んで決めたぐらすのすち。いつものようにAPTに座標を入力して、プレートソルブで画角が決まったらあとは撮影を開始して放置。インテグレーションして出来上がったのがこちらの写真。

ところで、Niwaさん、だいこもん師、そーなのかーさん、Aramisさんの星沼会有志4人はチリのリモート天文台を利用することになっていて、それにはAramisさんのR200SS鏡筒を使用することが決まっていました。鏡筒をチリに輸送する前に、だいこもん師とそーなのかーさんで調整することになっていて、宮城までの輸送にはぐらすのすちが協力しました。実家帰るときに乗せていけばいいだけですもんね。で、半月ぶりにシショーのご尊顔を拝謁し、鏡筒を引き渡し、お駄賃としてDestijl Coffeeの豆を頂きました。少しハーブのような香りがしつつ、焦がしたナッツのような香りがして、美味しいです。香りと今の時期を考えると、冷コーがベストかなと思います。

masahiko.me snct-astro.hatenadiary.jp Vixen R200Sの行く先 - 機材

さておき、ぐらすのすちはこちらの画像をみて、

「やっぱりライオン星雲はブロードバンドだと淡いんだなー」とか
タカSiさんの処理はすげーべなー」

とか考えていました。ところが、シショーからもらったコーヒーをチビリチビリと飲みながら、処理していると問題が。Pixinsightでのプレートソルブでいくらライオン星雲の座標を入れても、計算が通りません。これは稲川淳二のようなことが起こったのかとかとか、そんなことを考えて首を捻っていましたが、Astrometryでブラインドソルブすると、一発でわかりました。

「構図間違うとるやん……」

本来ライオン星雲はケフェウスのζ星の南東側ですが、今回取った構図はそこから3度程度北の領域だったのでした。大外れ。

λ-Cephei Region, LBN 485-486 & 490-493

λ-Cephei Region, LBN 485-486 & 490-493
Messier 16, Eagle Nebula
date: 30th, July, 2022
location: Johdo-daira Plain, Jukushima Pref., JPN
optics: Takahshi FC-76 w/ 76D Reducer (640mm F8.5)
camera: ZWO ASI 2600MC Pro
mount: iOptron GEM45 w/ QHY5l-II and PHD2
exposure: Gain100, total 3.4 hrs (150s x82frames)

反省してます。

「ど~せパソコンで設定したらプレートソルブで解決するんだから放置でいいでしょ」と普段から放置撮影していたぐらすのすちですが、きちんと撮影していた画像は確認するべきですね。反省してま~す。チッ、うっせーな。

この構図は結構気に入っています。写真的な安定感があると感じています。Niwaさんからも指摘いただきましたが、対格構図的にズバッと星が並んでいるのと、ハの字に開いて淡い分子雲とHa領域が画面を横切っているため、構図に安定感があるなと感じています。みなさんもこの構図試してみてください。