ぐらすのすち冬の新機材まつり

TL; DR

glasnsciです。冬季賞与をつぎ込んで、下に示します機材を獲得いたしましたことを畏み畏み報告申し上げます。

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「一番気に入っているのは」「なんです?」「値段だ」

昨年、会社の先輩からFC-76を譲り受けたことを、別ブログのglasnsci.comで記事に起こしました。しかし、そのFC-76は今、nagahiroダイコモンの手元にあります。なぜワタクシが保管していないのかというと、それは、

運用できる、赤道儀が、手元にないからです!

現在運用しているKenko Skymemo Rでは心もとないです1。せっかく500mmのレンズがあるんだから、運用できる赤道儀がほしい……。昨年FC-76を入手してからというもの起きて仕事をしている間も、オフトゥンの中でスヤスヤ眠っている間もずっと赤道儀のことが頭から離れず、物欲はますます増すばかりの状態。

物欲を滅却するべく先月下旬に部屋で座禅を組んで瞑想していると、天啓が下りました。

「汝、迷ヘル朕ガ一億の赤子2ヨ。快活愉快ニシテ自由ナ天体活動ノタメ、赤道儀ヲ導入スベシ。朕自ラ近衛団ヲ率イテ此れガ購入ニ當タラム」

ちょうど12月は冬期賞与の季節です。さらには、12月25日になればクリスマスです。クリスマスでサーバーを圧迫するのが困るからなのか、昨夜気がつくとサタンクロースから枕元にプレゼントとクレジットカードの購入明細が置かれておりました。名前の通り悪魔の所業ですね。さすがサタンクロース。

ところでみなさんクリスマスにプレゼントを貰えるのは子供だけって言われている理由、なぜか考えたことはありますか?大人がプレゼントをもらえない理由です。大人と子供はどうやら所得税の控除額で判別しているらしく、子が生計を独立して親の扶養を抜けるとプレゼントをもらえなくなるらしいです。もちろん対立する主張もあって、贈与額が一般税率から特別税率に変わるから、という学派もあるみたいです。

glasnsci.hatenablog.com

赤道儀の選定基準

さて、赤道儀を導入するにあたって選定に使用した基準をまともそうな順で以下に述べます。

  1. 赤道儀本体および三脚が十分に重いこと
     トップヘビーになると不安定なため、できるだけ重心は低くもっていきたい。手っ取り早い方法は三脚におもりを乗っけたりすれば良いが、架台類を重くしても同等の効果が望める。
  2. 赤道儀の追尾精度が十分なこと
     流石にピリオディックエラー(PE)が1分近くあるのは勘弁してほしいっす
  3. 積載公称値が20kg程度(15kg以上)であること
     めざせFSQ
  4. 自動導入が可能であること
     手動導入する自信がないので
  5. 値段
     一番気に入ってるやつ

当初SkywatcherのEQ6Rの導入を検討していましたが、どこも在庫切れ。そもそも輸入代理店のシュミットさんのところですら在庫が切れているようで、同機種の人気が伺えます。しかし3月まで入荷がないとなると、待てど暮らせど何も撮影できないので、流石にありえません3。断腸の思いですが、EQ6Rは候補の外になりました。

同様の積載公称値となると、CelestronのGCXがありますが、高すぎます。じゃあVIXEN SXD2かといっても、積載量の割に高すぎ。

導入した赤道儀

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iOptron GEM45。赤道儀ポートレート楽しい(レンズバカにつける薬を思い出した人)
脳内稟議を経て、iOptronのGEM45にしました。センターバランスかっこいいですしCEM40を当初は目標にしていましたが、7日(土)にKYOEI TOKYOさんにお邪魔して話を伺ったところ「剛性等に過不足はないはずだがCEM40よりもGEM45のほうがアンバランスな分、各所のパーツが大柄(剛性があるとは明確に言ってない)」とのこと。重くなるに越したことはないです。また、すでにCEM25をお持ちのかのーぷすさんには「最初はオーソドックスなドイツ式のほうがいいんで内科医」と言われて気がついたらGEM45を持ち帰っていました。

ネット上の情報が少ないのがちょっと迷いましたが、人柱として頑張ってみます。

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内容物。本体、ケーブル類、ウェイトロッド、コントローラー、GPS受信機
赤道儀アタッシェケースに入ってきます。ケースを買ったりウレタンフォームをカットしなくてもいいのは嬉しいところ。本体以外には導入に必要なコントローラと、GPS受信機がついてきます。いちいち場所や時刻を合わせなくても良いというのも嬉しいです。その他、KYOEIさんが作成した取扱説明書が同梱されていました。一緒に、赤道儀のPE測定結果が。およそ±5秒(arcsec)で優秀な部類だと思います。実際の撮影でどうなるでしょうか。

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各所にコネクタがあります。ケーブルマネージメントがシンプルになるのだとか。
他、以前nagahiro大顧問が記事にしていた「方位固定用ボルトのつけ外しが非常にしづらい」という問題は、GEM45も同じ構造のため健在です。これって、設計不良じゃないのかな……。

早速近所の河原に行って、動作テストをしてきました。動きます。暇なのでゼロポジションのサーチ駆動を撮影しました。 www.youtube.com

週末に遠征して、実際の撮影に使ってみたいところ。ビクセンアリガタ買ってきて、テキトーなレンズで撮影してみようかしら。

snct-astro.hatenadiary.jp

おまけ

  • 撤収時、河原の砂を払うのが大変でした。
  • 赤道儀を動かす電源も一緒にかいました

  1. nagahiro大顧問はオートガイドすれば問題ない旨証明してくださいましたが、どうせならオートガイドは2軸の赤道儀で使いたい次第

  2. 「あかご」ではなく「せきし」

  3. 春は500mmくらいで撮影する対象もないからいいのかも……?