TL; DR
glasnsciです。射手座付近を掲載します。どうでもいい話ですが、博物館を見学するときは2周するといいです。混んでて見られない展示物も2周目なら空いている事が多いです。
天文リフレクションズで配信していただくことになりました
拙ブログも天文リフレクションズ(通称:天リフ)にて配信していただくことになりました。
共同運営している同志諸君が天リフをよく知らないと思うので、ここで内部向けですが紹介しておきます。天文リフレクションズ、通称「天リフ」は天体・天文関係の情報ポータルサイトです。 reflexions.jp
アマチュア天文家がたくさん見ていて、情報の配信量・規模ともにおそらく日本一ではないでしょうか。天文ショップや研究機関などの情報はもちろん、個人で運営されているブログもRSS情報から記事が新しく掲載されると配信されていて、大体天リフをみれば日本の天文ブログはほぼ網羅できていると言っていいでしょう。特徴は「天リフピックアップ」。秀逸・優秀な記事を書くといわゆる「スッパ抜き」のような「注目すべき記事」として紹介してもらえます。
本ブログもいずれ秀逸な記事を書いていれば、配信登録しなくても目にとまるかもしれない......と思っていましたが、他に優れた情報を配信するブログが溢れている現状では夢のまた夢。思い切って配信登録しました。思いもかけず、配信登録した直前の記事「PixInsightのBPPによるSNRの違い」がピックアップされました。おそらく配信開始と相まったボーナスだったのでしょうけれど、ワタクシは会社の食堂でお弁当を食べながら一人悦に入ってほくそ笑んでおりました。このときは、アクセス数が両日合わせて200PV近くになりました。どひゃ~。
天文関係のワードを含む記事を配信していただくことになっています。ぜひ本ブログもたくさん情報発信をして、ボーナス以外のピックアップを狙っていきたいものです1。とっぴんぱらりのぷう。
シュレディンガーのだぼ
天城高原にて、だぼさん(@dabo_pic)が到着したことがわかったとき、ぴーすけ(@AstronomyPisuke)さんが「おーい!だぼさーん!」と呼びましたが、姿が見えます。闇夜からどこからともなく、「はーい......」という声が......。しかし、声はすれども、やはり姿は見えません2。ふたりで「どこから声がするのだろう」と訝しがりましたが、待てど暮らせど姿は見えず、結局そのときはだぼさんは声だけの存在でした。
実際、だぼさんが到着したであろうときも、2台同時に到着し、どちらにだぼさんがいるのかわからない状態でした。きっと彼は狐かなにか、あやかしのたぐいだったのです。
そういえば、昨日ちょうどだぼさんが到着したであろう時間帯に車がほぼ同時に2台来ていて、ぴーすけさんとあれはどちらにだぼさんがいるのだろうかという話になったのですがーー
— ぐらすのすち (@GLASnSCI) 2020年8月16日
ーー結局観測するまでどちらの車にだぼさんがいるかわからないので、これをシュレディンガーのだぼと名付けることに決めたのは、内緒の話。
— ぐらすのすち (@GLASnSCI) 2020年8月16日
このように、だぼさんの存在が観測するまで不確定な状態を、我々は「シュレディンガーのだぼ」と名付けることにしたのです。
実際は、数分後に探しに行って発見しました。どんどはれえ3。
射手座付近
さて、天城高原の話のネタもだいぶ尽きてきたので、有無を言わさず写真を掲載します。今回はLocal Histogram Equalisation (LHE)を使って、暗黒星雲をモクモクと出してみました。より淡い部分のコントラストも十分に強調されていると思います。この領域は全体的に明るいので総露光時間が短いながらも、かなり処理が楽ちんでした。非改造でこれだけ写るなら十分かなあと思います。
location: Amagi Plateau, Shizuoka Pref, JPN
optics: Carl Zeiss APO Sonnar 135mm F2.0
camera: CANON EOS 5D Mark IV (Unmodified)
mount: Kenko skymemoR w/o auto guide
exposure: ISO1600, 90sec x23, F2.0
本ショットはnagahiro先生から「コントラストが低い」という指摘を受けていましたが、Photoshopでコントラストが低い部分を選択的にマスクをかける方法を教えてもらいました。 snct-astro.hatenadiary.jp
オリオン座再び
PIの使い方もだんだんわかってきた「気がする」ので、正月に神割崎で撮影したオリオン座南部もLHEを使って、分子間雲を強調しました。以前の結果よりも遥かに良くなったと思います。非改造でこれだけ写るなら十分かなあと思います。処理していたときは、彩度上げすぎかなあと思ったのですが、他の方の作品はもっと彩度が高いので、これでもまだ淡いくらいかもしれません。ただ、LHEではコントラストが低い、淡い分子間雲(=SNRが低い)を強調したので、色ノイズがモリモリと分子間雲に乗っています。TGVDenoiseをマスターする必要がありそうです。またノイズの話かあ......。
最後に、網状星雲
天城で撮影した、「あみじょう」なのか「もうじょう」なのか先日議論されていた網状星雲。一枚だけ5D Mark IVで撮影しました。非改造でこれだけ写るなら十分かなあと思います。じっくり露出時間かけていけば、くっきり写りそうです。
網状星雲、うっすらかいぞうしてる pic.twitter.com/bTadqvzfKQ
— ぐらすのすち (@GLASnSCI) 2020年8月15日