TL; DR
Probably NOT.
続きを読むglasnsciです。遡ること2ヶ月前の1/13、初めてオリオン大星雲を撮影しました。
続きを読む1/13。あらみすさんと一緒に取っていたM42です。随分太い規格のネジですよね。
— ぐらすのすち (@GLASnSCI) 2024年1月17日
サイコーの夜でした。
初LRGB、初メジャー対象、初M42です。露光時間約70分。ブイブイ分子雲控えめに、で処理しました。 pic.twitter.com/7Dnx4MLdxq
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〒 ! + 。 + 。 * 。
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* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
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ガタン ||| j / | | |||
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glasnsciです。PixInsight(PI)には様々な機能があります。あまりにたくさん機能がありすぎて、一度も使ったことがない関数もあるほどです。「こんな名前しているけど、一体何に使うんだこの関数は?」というものもたくさんあります。そんなある日わたくしは、Processに離散Fourier変換を行なう関数があるのを発見しました。本稿では簡単に結果を紹介します。
Fourier変換とは、ざっくりいうとある関数を周波数(波長)空間の関数ないしへ変換するもので、複雑な関数をsin・cosの波で表現しているようなものです。
周波数空間に移された関数に逆変換が存在する場合、周波数空間から逆に実数空間に戻すことも可能です。
上記ので表現した式はあくまで連続な関数に対する変換でありますので、現実的な離散値に対しては異なる式を用います。この場合、
と表現されます。同様に逆変換は
上記の離散値に対するFourier変換を離散Fourier変換(Discrete Fourier Transform: DFT)と呼び、逆変換を逆離散Fourier変換(Inverse ‐: IDFT)と呼びます。さらに、そのアルゴリズムを工夫して高速化したものが高速Fourier変換(Fast -: FFT)です。これらは、、方向に重積分することによって、2次元空間へ拡張することができます(面倒なのでいろんな証明略)。
2次元の離散フーリエ変換は以下のように表現されます。
さらに逆変換は以下のようにと表現されます。
Fourier変換はさまざまなところで役だっていて、もちろん周波数や波長解析ももちろんのこと、コンピュータトモグラフィ(所謂X線CTスキャン)など、あるいは望遠鏡の民が大好きな光学の世界にも役立っています。レンズはFourier変換。
ながながと書いてきましたが、PIのProcessを開くとFourierという項目があります。
プロセスを起動してみます。すごくシンプルですね。
せっかくなので、変換してみましょう。普通なら、Lenaを使うところですが、今回の教材は、偉大な先人に敬意を払ってだいこもんのアイコンになっている「ドクトル」を採用しましょう。
左が強度情報です。どの周波数が強いかを表した画像です。右が位相情報で、周波数のズレを可視化した画像になっています。
もちろんPIにも逆DFTが存在していて、同じFourierの項目にInverse Fourier Transformがありますので、使ってみましょう。
予想通り、ドクトルが復元されました。
もちろん、わたくしのアイコンも元に戻せましてよ
GAMEスクリプトで、このように中心にのみ作用するマスクを作ってみましょう。
そして、先程のMagnitudeにマスクのinverseを掛けてHTで周辺の輝度をぐっと上げてみましょう。さらに逆Fourier変換にかけます。ここで重要なのは、PIのDFTで変換された空間が波長空間なのか周波数空間なのか、ということです。いまはただ何も考えずにDFTしただけなので、どのような空間へ変換されたのかわかりません。マスクを掛けてIDFTした結果でその判別が可能ですので、確かめてみましょう。
Magnitudeで周辺の輝度を上げましたので、仮にDFTされた結果が波長空間であれば長波長成分(低周波成分)が強調されて、大きな構造が強調されるでしょう。逆に、周波数空間であれば、高周波成分(短波長成分)が強調されて、ジャギジャギになるはずです。
ジャギジャギになったということで、DFTされた空間は周波数領域だということがわかりました。
ところで、PIの制作陣はDFTでなにをさせたかったのでしょう?おそらく上記のような周波数フィルタとしての使用を考えていたのでしょうか。推測の域を出ませんが……。
でもでも、DFTによるフィルタはさまざまなフィルタリングの初歩になっていますので、遊んでみると非常に面白く、皆さんにもぜひ試していただきたいです。普通はOpenCVなどで画像を読み込んで、ソースコードを書いてフィルタリングを色々と行わないと行けないのですが、PIは画像を直接いじることができるので非常に直感的で原理を理解しやすいと思います。ぜひ、遊んで楽しんでもらいたいです。
以上。
ある天体写真家が、駆け足で交番に飛び込んできた。非常に焦っている様子で、警察官に向かって息を切らして喋り始めた……。
天体写真家:妻が行方不明になりました。昨日、赤道儀と鏡筒を持って出かけて、戻ってこないんです……
警察署の警官:彼女の身長は?
天体写真家:はっきりとはわかりません、153cmより少し高いと思います。
警官:体重は?
天体写真家:わかりません。痩せてはいませんが、太ってもいないです。
警官:瞳の色は?
天体写真家:茶色っぽいと思います。あまり気にしたことはありません。
警官:髪の色は?
天体写真家:年に何度かカラーしているので。たぶん今はダークブラウンだと思います。思い出せません。
警官:行方不明時の服装は?
天体写真家:パンツスタイルだったかもしれません。正確にはわかりません。
警官:どんな機材を持って出かけたんですか?
天体写真家:私の機材を持って行ったんです。
警官:それはどんな機材ですか?
天体写真家:(むせび泣く)Takahashi FSQ-106EDP、Takahashi NJP自動導入改造品、ASA 12" Astrograph @ f/3.6 (Newton)、ASA Direct Drive Mount DDM85 Standard
、ZWO ASI6200MM、QHYCCD QHY268M、Astrodon LRGB Gen2 Tru-Balanceフィルターセットx2、まだあるんです(ここまで話したカメラマンはむせび泣きから号泣へと移行)
警官:心配しなくてもいいですよ。あなたの機材を見つけましょう。